たびてつNo.8  “秋の山陰・魅惑な不思議旅”



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“たびてつ”

たびてつNo.9


<あらすじ>名古屋・京都の旅からまだ2ヶ月目しかたっていないが、どうしても今年中に行きたかった場所。
長崎旅に始まった「たびてつ」の1年。締めの山陰・一人旅!!


今年(2005年)は、趣味の「たびてつ」三昧で嬉しい1年でもあったが、貯蓄が当然マイナスになりまして、
ここ数ヶ月は我慢をしなくてはいけなくなった・・・のであります。(^^;
・・・が、この「たびてつ」自体、なくなっていく鉄道の寂しい現状となくしてはいけない鉄道の醍醐味を実体験できた
貴重な体験だったことをお伝えしておきます。だから、「たびてつ」は辞められない・・・(えっ

さて、今回は2005年11月6日から8日までの夜から3連休で出掛けてきた『山陰』の旅です。
多く利用したのは周遊きっぷの“山陰ゾーン”です。頼りになりましたね。

今回の大きいメインは『餘部鉄橋』。この日本を代表する鉄道の建築物が今年度中に立て直しされるんです。
話せば長くなるので、簡単に書きますが現状の鉄橋を補強してコンクリート橋にしてしまうんです。
その方が補強され頑丈になっていいのでは?なんて声が・・・おいおい!!それではどこにでもある橋と変わらなく
なってしまうんです。あの、日本海からの突風にも明治時代から耐え、日本で最大規模を誇る美しい鉄橋で、
完成当時には東洋一のトレッスル式鉄橋と言われていました。まさに、その姿は鉄道ファンはもちろんのこと、
一度目の前でその姿見れば、感動すること請け合いです。約100年間その姿が変わっていないんですから。
まあ、悲しい列車転落事故は小学生だった自分でも記憶している事柄です。今は風速20mで運転中止になるようです。

それと、夜の寝台特急といえば、「ブルートレイン」が有名というか583系から始まった車体が夜の青黒さを
イメージした車輌が多かったが、今回時間的なこともあって利用した寝台特急は285系『サンライズ出雲』。
上のバナー通り、車体は赤とベージュに、ゴールドを配色し朝日が昇っていく、金色の空のイメージを思わせる車体です。
しかも、今までのように客車寝台で気動車が引っ張っていくのではなく、今回は電車寝台特急だから発車するときの
衝撃も少なく、走行音の静かさでレールの継ぎ目の「ガタン、ゴトン」が心地よい音だったことをお知らせしておきます。
本来ならば、「特急出雲」のブルトレで、山陰本線走行し朝の「餘部鉄橋」を走行し出雲市内に入るのも手だったのですが、
出発時間が夜9時と早い事(なんせ、職場出たのはPM7時前と焦っていた)とサンライズより先に出発したのに
到着時間が1時間ほど遅れる、その後のプランにも影響があるために『サンライズ出雲』を選びました。
さて、前置きはここまでにして・・・本題へといきましょう〜♪

第1日目 11/6(日)
天気:曇りのち雨
・・・予定の時間は遙かに過ぎていた。PM6:30には出社到着時間予定だったのに、昼間見積もったお客様が現れて
商談をまとめていた。ヤフーも同時加入だったので契約時間を手短にしてもらった。そして、契約・会計を済ませて、
速攻店を出た。PM6:50。時間があまりない。PM7:15、家に到着した。本来ならば、風呂を済ませて夕飯食べて
余裕を持ってPM7:30過ぎには出発の予定だったが・・・恥ずかしい話、デジカメ用のコンパクトフラッシュが何処探しても
見つからない。あっ!と気がついたのはその日の朝に起きたとき。朝の内探したが見つからない。帰宅後で良いかと思い
その場を離れて、帰宅後自室を探したが・・・やはり見つからない。挙げ句の果てには、着替えてない・食事してない・時間ないで
出発の時間を向かえてしまった。仕方なく、着替えだけはして、荷物持って親に「TX/万博記念公園駅」まで送ってもらう。
駅に着いて、カバンの中を探るがやはり見つからない。PM7:44発/区快・秋葉原行きに乗車。
これでは、せっかく早く東京駅について「特急★出雲」を見送る事が出来ても、写真に収める事が出来ないじゃないか・・・。
どうしよう?SDカードなら販売しているコンビニは多くなったけど、コンパクトフレッシュは見たことないし・・・はあ、前途多難だ!
電車内でよくよく考えていたら、あっ!秋葉原駅にYカメラがあるじゃないか!!走っていけば、間に合うんじゃないか!!
PM8:30秋葉原着。そこから地上まで、エスカレーターを乗り継ぎ、雨の東京を大きい荷物持ってYカメラの2階にダッシュ。
同じサンディスクのメモリー購入はやめて今回は「ハギワラシステム社製512MB」に。レジへダッシュ。カード決済しておく。

最初、小雨程度だった雨が本降りになったJR秋葉原駅までダッシュし、東京駅まで山手線で。こんなに、
秋葉原→東京間の時間が掛かるとは思わなかった。わずか4分間だけど。到着と同時に、10番線ホームへ。
時間はPM9:00・・・発車に間に合わないか・・・、あれっ?なぜ、小田原行きの快速アクティーE231系が。
レレレッ?PM9:10発!?そっか〜、10分早く読んでいました。ということで、余裕を持って「特急★出雲」の写真撮影に
臨めました。よかったぁ〜(^^)vPM9:10にEF65に牽かれながら「特急★出雲」が先に出発していきました。
なんだか、少しホッとしました。無事に見送りして、PM10時発の『サンライズ出雲』まで
時間が!!夕飯を今のうちに食べておこう。東京駅のおそば屋さんに入って食す。

予定通り、『サンライズ出雲』がPM9:50に入線。初の電車寝台列車に武者震い。やはり、初ものはいいですね。
パシャパシャ撮影していました。他の数人も、やはり“てつ”の方々なのでしょうか、一緒に撮影していました。
今回利用した席は10号車の【2階建て車輌のB寝台ソロ:2階部分】です。当初取れた席は1階でしたが、
やはり車窓を楽しむのなら、2階部分ですよね〜、しかも西側で日本海側。(^^)/

定刻通り、PM10:00発『サンライズ出雲』東京駅発車。雨のおかげでせっかくの東京の模様が見られず。
湾曲した窓ガラスからは雨でモヤモヤの夜景が。室内の電気を少し消しながら、美情に浸る。
コンコンッ。車掌さんが来られて、キップ拝見。その時に、シャワーカードとアメニティグッズを購入。
カードは310円。アメニティグッズ(サンライズエクスプレスの柄の入ったタオルと歯ブラシ)記念品になりました。

検札後、速攻行きました>シャワー室へ。自ら持ってきたバスタオルといつもの温泉マーク入りボディタオル。
・・・と、カメラ(w だって、やはり撮影しておかなくては!!寝台列車で初シャワー体験。誰かが利用した後だった
らしく、惜しくも1番手ではなかった様ですが、わずか6分間のお湯でも気持ちよかったです。結構、シャワー室は
幅広く、また結構揺れるかと思ったけどさほどの揺れではなかったし。ボディシャンプーとシャンプーリンスの匂いが
よかった。「いや〜、まさかこんなに寝台車のシャワーが気持ちよいモノだとは思わなかった!!」
これで、体もキレイになったし・・・寝台室に戻り「ビール」とつまみに手が伸びる!!おいしいねえ〜。(*^−^*)
時刻表を手に、今「出雲」の方は何処だろうと思いつつ、旅が進んでいく・・・。

第2日目 11/7(月)
天気:晴れ時々曇り
・・・ふとっ、起きたときには雨が止んでいて外の暗闇がカーテンを引いている・・・間もなく、浜松。
上の頭上を見れば、星達が見える。オリオン座が見える。少しずつ冬の足音が近づいていることに気づく。
時計の針は、AM1時廻っている。「浜松」到着。あれっ、駅の違うホームに人影が多く見える。なんで??
こちら側は発車した後に、そのホームに入ってきた列車を見た。「ムーンライトながら」だった。ほほう〜。
・・・さて、列車内見学会に出発。さすがに、すれ違った人は車掌さんしかいなかったけど(w
この『サンライズ出雲』は、四国の高松方面に向かう『サンライズ瀬戸』と岡山まで一緒に牽引していく。
そのため、連結されている部分も当然あり、先頭1号車部分の行き止まりまで行きました。
ほとんど、寝台個室の車内(2階建て部分あり)とノビノビ座席でした。
・・・途中、名古屋・(京都:減速して通り過ぎたw)・大阪と時刻表には載っていない【運転停車】をしていた。
そういえば、貨物列車と結構多くすれ違った。EF66と貨車達。
AM5時前くらいにまた目が覚め、今度は日が昇る朝焼け状態に。そして、西明石駅付近を通過したときに、
日本標準時の時計台。「明石市立天文科学館」が見えました。そう!「SEIKO」の文字と。
AM6:27岡山駅停車。そこで、「瀬戸」と「出雲」の切り離し。岡山駅は出勤通学ラッシュに入ってました。
まあ、周りを気にせずに撮影していました(w 日常の風景なんでしょうけどね・・・。
「瀬戸」が先に出発していき、その6分後伯備線経由で一路出雲行き〜。出発。
岡山からは車内販売が・・・しくしく、サンドイッチとお茶をもらった。すぐに、お腹に消えた。
伯備線の山間の霧がすごく幻想的だった。それだけ、風もなく朝日も遮るような
山々でした。この伯備線はクネクネとしていてしかも単線。時折、すれ違う「やくも」381系国鉄特急の
大きなパンタグラフが印象的だった。まあ、屋根しか見えてないけどね。AM9:09米子到着。
また、ここに数時間後戻ってくる。一時期、通過。米子を出ると、松江。宍道湖を右手に、ガタガタと
AM10:05出雲市無事到着。・・・降り立った駅は寒い。曇ってきているし。まあ、日本海側なので
冬の雪雲がちらほら見える状況に。降っている様子はないが。北西の風で寒い。

まずは、カバン2つをコインロッカーに。その後、一畑電鉄の「出雲市駅」から「出雲大社前」乗車。
いや〜、素晴らしく古い電車で日本車輌・京王マーク入り昭和43年と書いてあるから、30年前の車輌だ。
振動や揺れ、音もすごい事になっていた。車内は広くてガラ〜ンとしていましたけど。
TXで慣れてしまった自分だから、尚更すごい跳ね具合でして!(^^;しかも、旧日立電鉄よりもひどい。
他のお客さんも最初のうちは、「すごいっ!」って笑っていたけど、最後の方は絶句していました。
ワンマンカーだったので、バスの料金表のようになっていました。出雲大社前駅の写真もパチリ。
出雲大社前駅に到着・・・が、大社本殿までは結構歩いた。ほほう〜これが日本の神々が
集う「出雲大社」か〜。でも、本殿前までは行けるけど、その中が見られなかったので少しがっかり。
縁結びとしても有名な社なので、旅の安全と良縁をお願いしてきました。(^^)/
大社の横の神楽殿には大きなしめ縄が。旅行ガイド見て、やっと気づいたのだが「お金を投げ上げて
注連縄の先に差し挟むことが出来ればご利益があった」らしい。してこなかった。他の方の仕草を見ていた。
その後、近くのおみやげ屋さんやそば屋を見てから、出雲大社前駅へ。まだ、時間がある。
そう思い、ガイドブックにあった「旧(JR)国鉄大社線・大社駅舎」を見に行ってきました。
おかげさまで、結構歩きました。徒歩10分・・・余裕と思ったら半端じゃない距離でした。
途中、大きい鳥居も見えましたけど、この駅舎は神社様式を取り入れた格調ある木造建築で
すごい趣きがありますね。ただ、ホームの外れに佇む「D51」がかわいそうな姿でいました。
キップ売り場には人形が立っていて、その上には「東京都区内¥11120」とありました。
廃線後も大社駅舎は、旧国鉄職員OB会の手によりそのままの状態で保存され、現在では大社町の誇る
歴史建造物として、鉄道ファン以外にも訪れる人が多くなっているようです。
一応、書き残しノートがあったので自分も書き込んできました。駅の造りに感動して。
駅舎の隣には「歓迎 大社町へ」という錆びついた看板が。 開業当時はさぞかし大賑わいだったんでしょうね。
また、10分ほど来た道を歩き、戻り一畑電鉄に乗車し、出雲市駅に戻る。

さて、次の列車まで時間があるぞ!!・・・というわけで、昼食を。駅舎の中のおそば屋さん。
当然、【出雲そば】を頂く。三色割子そばを食べる。三段重ねで出てきた。食べる前に撮影してから。(^^
つゆはお好みでかけて下さいと言われた。1.山かけと辛大根2.うずらの卵と薬味3.海苔と薬味。
当たり前だけど、おいしかった。つゆが良い感じでそばに絡まって、のどこしも良かった。\900。

出雲市から13:52発381系「やくも20号」(振り子式)に乗車し、振り子を体験する。カーブが多い山陰線だが、
この国鉄特急車両は強味が出る。相当に車体を曲げながらも減速せずに走り抜けていける。国鉄色でもなかった。
しかし、先頭部分だけ緑の車体で他の車体は紫色の「スーパーやくも色」なんですけど・・・どうなんでしょうか。
時刻表では「パノラマグリーン車」は付かないことになっているのですが、付いているし・・・グリーン車の方は
有る意味ラッキーかもしれませんね。もちろん、自分は普通・自由席でしたけど。今度は、左手に宍道湖を見つつ
松江・宍道通過、そしてまた戻ってきた米子駅下車。

ここからは境線(なぜに境港線でないんだろうか?)で「境港」まで。ワンマンローカルのディーゼル列車。
しかも米子駅0(霊)番線ホームに止まって待っていてくれたのは「妖怪列車」。以前、自分のブログでも取り上げた
ことはある『ゲゲゲの鬼太郎・妖怪列車』であった。どこからか聞こえてきそうな「ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ〜」と。
さらには、この米子駅自体・・・“ねずみ男駅”と称されているから、町興しも凄まじいものが・・・。(^^)14:54発に乗る。
境港出身の水木しげる氏の記念館がある境港までは、この列車が案内してくれた。しかも、この車輌は
キハ40・2000番台でまだ新しい。車内にも、鬼太郎の妖怪達が出迎えてくれた。その道中、16の駅全てに
妖怪達の名前が付いている。境港駅は“鬼太郎駅”。一反木綿や子泣きじじい、砂かけばばあなど。
やはり、ディーゼル列車は国鉄色のオレンジ色がよく似合う。途中、“米子空港”を左手に見ながら
のんびりと走行していく。残念だった事は、駅ごとに妖怪の説明があるんだけど、バラ付いて看板があること。
同じ窓から看板が見えず、せっかくの妖怪達が可愛そう。日本でもあまりないこういった面白い路線なのに・・・。
境港の駅に15:37到着。そこからは「水木しげるロード」を楽しく歩いて、「水木しげる記念館」へ。
あちらこちらに、妖怪達が楽しく出迎えてくれる・・・。鬼太郎は当たり前だが、ねこ娘やらぬり壁やら・・・。
入館したのは16:00。閉館するのが17:00。それで、1時間違ったら、入館できなかったのである。
(だから「特急出雲」では間に合わず、「サンライズ出雲」で間に合うのである・・・ひひひっ)
入館料は\700。色々な鬼太郎ワールドを見て廻れたのであるが、またしても残念なことが。
館内の案内文を細かく読んで鬼太郎の世界を堪能しているのに、隣にカップルやグループが来て、好きだ嫌いだとか
一向に話し声ばかりが館内に響き、集中できなかったことは残念です。小さい子供達だって、静かにしながら
鬼太郎達の世界を満喫しているのに、大の大人がうるさくてマナーが悪い。恐らく、
妖怪みっともない’に化けているに違いない。どうせ、ろくにこの鬼太郎達の説明文読んでないんだろうな。
本当にがっかりでした。他の人たちも煙たがっていたし。まあ、すぐさま消えていったからよかったけど。
また、境港駅まで「水木しげるロード」を戻りつつ、気になったところを見て回りました。街の商店街を上げての
盛り上がりなのを見ましたね。魚屋さんも床屋さんも酒屋も・・・。
境港駅の作りは、灯台になっていた。その先には・・・港。フェリー乗り場になっていた。もちろん、漁港としても
有名ですけどね。有名なモノは「かに」かな!?v(^^)v

16:23米子行きに乗車。ただ残念なことに妖怪列車ではなく、普通のディーゼル車。夕暮れ時を走行。
さすがに帰宅時を急ぐ学生達が多い車輌になったが・・・きれいな夕日が印象的だった。17:44米子着。
米子駅から皆生(かいけ)温泉へバスで向かう。利用者のほとんどがお年を召された方達ばかりでした。
米子駅から20分後。皆生観光センターで下車。そこから、皆生シーサイドホテルまで歩く。日本海の潮騒が目の前、
音を聞きながら到着。すっかり夜の帷がおりていて真っ暗ではあったが、遠くに灯台があるのか、クルクルと光が見えた。
PM6:30前ホテルにチェックイン。食事は遅らせてもらうことに。まずは、温泉に〜♪気持ちいいね〜。海からの潮風に
当たりながら、露天風呂。う〜む。時間的に食事の時間帯と言うこともあり、貸し切り状態。えへへっ♪
長風呂しちゃいました。PM7:30夕食。今回は【かに付き夕食】にしたので\4,000近くに。まあ贅沢だけど・・・
やはり‘かに’食べたかったし♪あっという間に平らげてしまいました。ビールもおいしかったし。
部屋に戻って、ベッドにゴロリ・・・少し時間経ったら、外出て海沿い歩いてみようかな?・・・気づいたらPM11時になっていた。
疲れが出てきたみたい。体が重いが、また温泉で一風呂浴びて寝ました。。。AM0:30就寝。

第3日目 11/8(火)
天気:晴れ
AM7:00過ぎ起床。おいおいっ!朝食の時間を7時に指定したのに遅れているではないか!!
いつもならば朝風呂終わってから伺うところなのに・・・失敗。早速、食事処に向かい朝食を。
寝ぼけ眼状態で食事。もぐもぐ。。。ふう〜。AM8時前にそのまま一風呂浴びることに。
朝の寒さと日差し・・・露天風呂、そこから見える日本海そして、潮騒の音。素敵すぎます。
AM8:15チェックアウト。少し海岸沿いを歩いてから、観光センターへ。AM8:30バスで米子駅へ。
AM9:00前に米子駅到着。駅内に入り、「特急出雲」を撮影する。DD51に牽かれて入線。
なぜか1両だけ「浜田行き」になっていた。写真も載せたけど。なぜだろう?(既に5年前に行かなくなったけど)

9:52発キハ187系「スーパーまつかぜ6号」で鳥取へ。ディーゼル特急。そもそも、米子から東、鳥取方面は
電化されていないし、単線。しかもわずか2両で運行。走行は凄まじいくらいに早いが粗い。振り子付き。
最高速度120Km/h。まあ、前日が境線でのんびりだったからそのギャップからか飛ばす、飛ばす(−−;
時折、汽笛を鳴らしながら飛ばしまくり。トンネルに入ると、ガーゴーとうるさい。乗車率は70%くらい。
10:51鳥取着。今日はもう、鉄道に乗らない。もし、ゾーン券で倉吉=白兎海岸がOKだったら
間違いなく、倉吉で降りていることでしょうが、それがなっていない。はわい温泉はOKなのにな。。。

早速・・・鳥取駅のコインロッカーに荷物を預けて、砂丘へ向かうためにバスターミナルへ。
(考えたら先に白兎海岸へ行けば良かったかなと思ったけど、時既に遅し。そうすれば砂丘で夕焼けが・・・)
バスで砂丘東口で下車。いや〜、海風が思ったよりも強い。強すぎで、砂煙が舞っている・・・うお〜。
サングラス忘れたのが痛い。砂丘東口から砂丘というか砂山に歩いていく。・・・ひどすぎる。。。通称「馬の背」と
いうところを歩いて行ける話のようだが、こんなとてつもない風に当たりながらはつらいものが。砂にやられながら
風速何メートルだろう?砂が当たる当たる、痛い痛い。カメラがすごく心配になりました。砂でやられてしまうんじゃないかと。
馬の背の高さは47mあるそうです。それを、靴に砂が入りつつ、靴が埋まりつつ上がっていきました・・・。
馬の背のてっぺんに登り切ったとき・・・そこに広がる紺碧の海と波上がる白色、緑の山、そして砂丘の黄色のコントラストが
絶景。一瞬、言葉を失いました。肉眼ではそう見えていたので、カメラのシャッターを押しましたが、あまりの砂で
黄色く写ってしまっていますね。少しがっかりです。だから、時間帯を間違えたんです。夕方だったら風が止んでいたかも。
(キレイに夕焼けが見られたかもしれないし・・・。失敗した。)近くにリフトもあったので乗車。\250。展望台からも砂丘が見れた。
砂が舞いすぎてそれどころではなかったが。(−−)/展望台のところで、名前入れてくれる砂時計を販売していたので
迷わず購入して名称と日付けを入れてもらう。\1200。鳥取砂丘の砂はすごいサラサラしていた。泣き砂ではないが。
砂丘に付けてきた足跡は印象的で、風で消されていくんだけど・・・ずっ〜と残っていましたね。
それと、鳥取空港行きなのか飛行機と青空と白い雲コントラストもキレイでしたね。
・・・砂丘センター前からちょうど鳥取駅行きのバスが廻ってきたので、それに乗車。

PM1:30に鳥取駅到着。今のうちに食事を・・・と思い、駅内の食事コーナーへ。鳥取にも「鳥取そば」なるものがあるんですね!
前日もそばだったために止めて、回転寿司屋へ。日本海の幸を・・・えっ?お客はそこそこいるのに雰囲気が悪い。
しかも、高いネタしか廻っていない。旅行で来ているんだからと思い入ったのに・・・がっかり。結局5皿で止めました。
縁側(魚の方)はないし、食べたいネタが少ない。「いか」と「かに(ミソ入り)」はまあまあだったけど、金額が高い!
隣の人(男)も5皿で止めていたし。なんかわからないけど、店のスタッフの方が威張っているように見える。すぐ出た。
時間がPM2時近くなったので、先にホテルへチェックインしておくことに。駅前の「鳥取ワシントンホテル」。
ガイドブックと温泉セットは既に1つのバックで持ち歩いていたので、大きいカバンを室内で置いておくことに。
8階で、外から駅を見下ろすことが出来て結構良い場所だった。出来たらもっと、駅側が良かったけど・・・。

PM2:30ホテル外出・再出発。次目指すは『白兎神社・白兎海岸』。そう、子供の頃から聞いている“因幡の白うさぎ”を見に
行くことに。鳥取駅からバスで揺られて30分以上。PM3:30にその場所に。冷たい西から海風が未だに吹き付けていた。
そうした砂浜は風紋が綺麗に見え、紺碧な海と荒い海の波しぶきが上がっていた。まだ、ここの方が砂が舞っていない分
居やすかったが、寒さは倍増した。そして、海岸を見た後に『白兎神社』参拝に。周りは誰もおらず、1人だけだった。
しかし、ここの場所も道の駅を作成中のようで鳥居の右側は工事の真っ最中になっていた。悲しい。
神社の鳥居を過ぎ、少し山間に入ったら波の音もあまりせずとても静かな場所に佇んでいた。
まずは、お清めに手を洗ってそれから・・・と手洗い所へ行った途端にセンサーが働き、「大黒さま」の曲が
掛かるようになっていたようです。ビックリしました。「大きな袋を肩にかけ〜♪」と童謡が流れてきた。(^^;
嬉しいけど、10分くらい流れていたけど・・・。境内来てもすっかり暗くなってきていて早めに参拝しました。
まあ、兎を祀っているのは知っていたが、なんでも皮膚病と縁結びの神様らしい・・・。全然行くまで知らなかった。
待合所とある建物の中で初めて知った。その後、工事現場の看板を見たら、なぜか「ウサギとカメ」の挿絵が。
全然繋がりがないのだが、気になって写真に収めた。PM4:30過ぎバスに乗り、鳥取駅に戻る。

鳥取駅にPM5:20過ぎ到着。せっかくなので、駅ホームに入り撮影タイムすることに。「特急スーパーはくと」をパチリ。
智頭急行の特急が鳥取駅に入線してきて、結構な人数が乗車していました。そうだ、少しお腹に入れようかなと
駅そば屋さんに寄ったら、「今日はもう終わりだよ」と釘を刺されてしまった。しくしく・・・。
その後、鳥取駅にも停車する「特急出雲」を撮影するまで時間があるので・・・、一路『ナムコラボ鳥取』へ。
要はゲーセンなんだけど“アイ・マス”プレイするためだけの記念プレイ。その場所まで歩いていった。。。
そうしたら、駅から往復で10Kmくらい歩いた。ひ〜(^^;タクシーにしようと思ったんだけど、歩いた。
無事にプレイし、鳥取駅に戻ってくる途中に旅行ガイドにも載っていない「鳥取市鉄道記念公園」を発見。
そのまま通り過ぎればただの公園だったのにまさかこんなモノがあるとは思わなかったから。旧鳥取駅跡地?
とも思ったんだけど、違う鉄道線が走っていたのではないだろうか??少し撮影した。
鳥取駅PM7:45着。まだ、時間がある・・・そう思ったのがアウトだった!!

「特急★出雲」の鳥取駅停車時刻は20:30と勝手に思い込み、この時間内に温泉を浴びておこうと
鳥取温泉の「観水庭ごぜにや」さんに立ち寄り湯を借りることに。\1,000。
ホテルマンの方にわざわざ、入浴場所を親切に案内してくれた。嬉しかった。入浴。
すご〜く気持ちよかった。露天風呂も気持ちよかった。砂も洗い流せた(!)し、上がらなければ
・・・で上がったらもう時計の針はPM8:20に!!まずい、しまった。走ってホテルを後にして、
鳥取駅に向かって着いたのがPM8:28。なんだ〜よかった、間に合ったと思い、ホームに入ったら
電車が来ない!あれっ??おかしいなぁ〜??時刻表に目を向ける。PM8:24だった!!がが〜ん。
既に、東京に向かって走行しているじゃないか!!夜のDD51牽引が見られない・・・。ショック。

肩を落として、トボトボと「ワシントンホテル」へ戻り、夕飯どうしようかと悩む。
そうだ旅ガイドに書いてあった「鳥取牛」のしゃぶしゃぶを食べよう。今回は贅沢三昧だな〜。あはは(−−;
鳥取市内の商店街を歩いて、たどり着いたところは「たくみ割烹」さん。鳥取和牛すすぎ鍋\5,040!!!
だけど、それだけの金額を出しただけのことはある!!うまかった。ゴマだれで頂いたんだけど
最高にめちゃおいしかった〜♪最後はうどんで締めたけど、うんうん。おいしかった。アルコールは無しにして。
野菜もモリモリ食べて、体力と気力を回復させました。最後はやはりうどんで締めさせて頂きました。
すみませんでした、閉店時間超えて居座ってしまいました。お店の方達の温かい対応もよかったです。
デザートに「なし」が出てきたので、はやり鳥取=梨の存在なんですね〜♪御馳走様でした。

PM10:20ホテル着。今までのお土産や荷物をまとめつつ、ホテルでゴロゴロしていたらまたしてもAM12:00過ぎに。
さぁ〜あと1日しか満喫できないんだから、楽しまくるぞ〜と胸に秘めて、就寝・・・。

第4日目 11/9(水)
天気:曇り時々晴れ
AM6:30起床。今日も天気良さそう。窓から駅の方を見ると、もう通勤通学の方達の自転車姿を多く見た。
AM7時過ぎに1Fへ出向き、朝食取ることに。和朝食。1Fの食堂から外が丸見えだったので、
通学している女子高生の姿なんて、目で追ってしまった。(*^−^*;)
AM9時過ぎにチェックアウト。ついに山陰を後にする旅のスタート。大きな荷物は送ってもらうことに。
9:35発山陰本線鳥取発浜坂行き普通列車に乗車。キハ47の2両編成。ガタガタとのんびり各駅停車。
浜坂10:18着。ここで乗り換え、10:43発城崎温泉行きに乗車。30分も乗り換えた電車で待ちぼうけ。

10:56餘部駅着、下車。そう!!『餘部鉄橋』がこの先に見えている駅です。ついに、来ました〜♪
ただ、次の列車が12:45しかこないので、1時間49分はこの駅周辺をくまなく探索できました・・。
到着したときは晴れ間が見えて撮影時は明るかったんだけど、その後は雲々に日光が閉ざされ
結構寒かった。いや〜、自分に流れている【てつの血】が騒ぎ出しましたね。こんなにすごい建造物だとは!
鉄骨の造りが均等に作られていて、絶句した。その後、橋の下まで降りられたので、地上まで降りてみた。
餘部の周辺住民の方々の姿も見られたし、観光バスもわざわざコースのようで、停車しては皆さん撮影されて
いた。小さなドライブイン程度で店はあったけど・・・。あとは日本海側に出て荒波を見た。
橋の中央付近には、風速計も付いていてすぐさま計測できるようになっているのがわかった。
あと、その橋元には「聖観世音菩薩尊像」があり昭和61年の列車転落事故を二度と繰り返さないようにと
遺族一同の呼びかけで建立された。ご冥福を祈るため、手を合わせた。
その後、餘部鉄橋下集落をあちらこちらに廻って撮影したのだが、またしても残念な事柄が。
それは・・・赤一色に染まっているはずの鉄橋が、新しい銀色の梯子を掛けている工事中だった事。
(だから、がっかり。今回の旅は、1日1回は残念だと思うことが必ず起こった。)
せめて、赤い梯子にしてくれよ。非常に残念だった。それでも、この鉄橋の偉大さには変わらないけど。
駅のホームの待合い室にまたしても思い出ノートが。記入してきました。なくさないで欲しいと。
次に向かったところは「絶景撮影ポイント」と記載がある場所に行ってみた。鉄橋全体的に
見渡せることが出来た。そして、下り列車を待つこと20分。やってきた!!普通列車が。
パシャパシャ。撮影に成功した。もう少し周りの景色を多く入れて撮影したかった。
12:45発城崎温泉行きにまた乗車し、『餘部鉄橋』を味わった。空に浮いているような感覚。
もっとスピードを落として、ゆっくりと走って欲しかったのも事実。あっさりと通過しました。
次は「鎧駅」。ここの駅も、日本海側を満喫できる素敵な駅だと聞いていたが、あいにく暗くて
駅名を撮影できた程度になってしまった。晴れ渡っていたら、もっと素敵だっただろうに。

13:27城崎温泉着。時間があれば、お湯に使ってみたかったなぁ〜。(−−;すぐ乗り換えて、
13:31発183系「北近畿14号」(福知山線経由)新大阪行きに乗車。指定席は満席だった。
なぜ、福知山線経由で新大阪に入ったのか?それは半年前の「尼崎脱線事故」現場を見たかった、
心に残したかったから。現場を見たかった・手を合わせたかったから・・・。

ほとんどの乗客は城崎温泉帰りなんだろうな・・・。お土産袋いっぱいにして網棚に乗せているから。
実は先の浜坂という駅の弁当が「かに弁当」で有名だったらしく逃したと思っていたが、
車内販売で売っていた駅弁は篠山口駅の「松茸めし」でした。\1,000安い!!ふたを開けたら、
おいしい松茸の匂いがぷぅ〜んと。(^0^)当たり前だけど、おいしかったぁ〜。
14:41福知山通過。いよいよ、福知山線に突入。のどかな山間が見え、田園風景が見える。自然が多い。
15:58宝塚。あの有名な歌劇団がありますね・・・。時折、207系快速電車とすれ違う。
ガタンゴトン、ガタンゴトン・・・列車内は、人々のおしゃべりに花開いていた。

16:08頃猪名駅通過。この頃から急に緊張感が増してきた。
16:10頃塚口駅通過。緊張感がさらに大きくなった。ついに、事故現場を通過するその時が来た。
車内放送が流れて、間もなく尼崎駅だというアナウンスが流れている・・・時速50Km/h程度と感じながら。
そこから列車は大きく右にカーブしていく。特急列車ですら結構大きく傾きながら走行しているので、
確かに、オーバースピードで曲がっていたら・・・。まだ、マンション前には白い布地が張ってあったが、
駐車場のシャッターは見えた。撮影した後、目をつぶり合掌した。

その後、スピードをアップしながら尼崎駅へ。予定では下車しようと思ったが、新大阪へそのまま行くことに。
大阪で大半のお客が降りた後のガラガラな車内で、新大阪を向かえた。16:25着。
そのまま、新幹線ホームに上がり・・・500系「のぞみ20号」で東京行き16:53発。
京都までは起きていたが、さすがに疲れがたまっていて・・・スヤスヤ。PM6時過ぎに駅弁を食べる。
定刻通り19:30東京着。そこから、またしてもE231系山手線に乗り、秋葉原まで。
そこからはTX/区快20:12発で万博記念公園駅まで。結構乗車している人が増えた印象が。20:59着。
お疲れ様でした〜♪

<今回のたびてつNo.8の鉄道/鉄路移動距離>

1−2日目     1114.9Km
つくば-秋葉原  58.3Km
秋葉原-東京  2.0Km
東京−出雲市 953.6Km
出雲市−米子 61.6Km
米子−境 19.7Km
境−米子 19.7Km

3日目     92.7Km
米子−鳥取 92.7Km

4日目     872.7Km
鳥取−福知山 141.8Km
福知山−新大阪 118.0Km
新大阪−東京 552.6Km
東京-秋葉原 2.0Km
秋葉原−つくば 58.3Km

Total:2080.3Km

(走行距離がわからない、一畑電鉄分は含めていませんのでもう少し走行距離はさらに長いと思われます。)

※確かに“たびてつ”でしたが、今回の旅も徒歩が多かったですね。万歩計だったら何万歩だったんだろうか?
だけど、今回の旅は自分のミスでおいしいところを逃しているので本当に悔しい。
次回の旅は当分先でしょうね〜。また、ご期待下さいませ(^^;

<管理人“つきみの”から>

下の写真は、その時撮影してきた写真です。
欲しい方はどうぞご自由にお持ちください。
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※参考までに・・・※
撮影に用いた、デジタルカメラは
CANON:EOS KISS Digital N(L-kit)です。
800万画素/2005年9月所持
ですけど、415万画素程度で撮影。