JR常磐線:E501系です。


てっちゃん(てっちゃん入門)のページ



ここのサイトは、少しでも皆さん(?)に鉄道を知ってもらおうと思って
作ったサイトです。そして・・・、1番最初は必ず電車にある「あ・れ」の説明です!

必ず電車にある、「あ・れ」とは・・・。

クモハ411−55

これです・・・。(^^;これは、機関車や電車、貨車など、鉄道車両には
必ずその車両を管理・運用するための記号番号−形式称号が付いています。
その付け方もでたらめではなく、特に旧国鉄では規定に従い、系統的に
つけられていました。また、旧国鉄から継承されて
未だにJRの過半数を惜しめる称号を紹介したいと思います。
それぞれの種類を分けて細かく見ていきましょう・・・。
(※もうすでに使用していないものまで載せてあります・・)

蒸気機関車(SL)

現在使用されている形式称号は、蒸気機関車全盛期は「機関車」と言えば、
蒸気機関車を指すのが当たり前だったためか、電気機関車やディーゼル機関車のように
動力を示す記号は省略されていました。


  51  498
      

・・動軸数を表す記号で、(動力を伝える動輪の車軸)の数をアルファベットに対応して示しています。
形式記号
動軸数

・・機関車種類による形式番号で、蒸気機関車の燃料(石炭)と水の積載方法の種類を区分します。
 ・10〜49 タンク式機関車(機関車自体に石炭車と水タンクを設置。主に短距離・入替用)      
 ・50〜99 タンダー式機関車(石炭と水を積載したテンダー車を機関車に連結。主に中・長距離用)

・・同一形式内での製造番号で、製造順に1から付番。蒸気機関車の場合、いわゆる番台区分は
ほとんどなく、仕様変更されてもそのまま続き番号が付けられました。


電気機関車(EL)

電気機関車は、電気-Electricの頭文字Eが先頭につきます。


  65  1118
          

・・動軸数を表す記号で、先軸や中間遊輪、軸配置には関係しません。
ある機関車は2車体で1台として数えるのもあります。
形式記号
動軸数

・・機関車種類による形式番号で、電気方式と性能(最高運動速度)によって区分されます。
形式番号 電気方式 性能
10〜29 直流 最高運転速度85Km/h以下、旧形貨物機・交直切換区間用・アプト区間用など
30〜39 交直両流
40〜49 交流
50〜69 直流 最高運転速度85Km/h以上、旧形客車機・新形機全般。(交直切換区間用等除く)
70〜79 交流
80〜89 交直両流
90〜99 試作車両
 ●JR化後は、3ケタの番号も登場しています。

・・同一形式内での製造番号で、製造順に1から付番。仕様・用途の違いにより番台区分が
かわることもあります。


ディーゼル機関車(DL)

ディーゼル機関車は、ディーゼル-Dieselの頭文字Dが先頭につきます。


  10  1593
     2     

・・動軸数を表す記号で、先軸や中間遊輪、軸配置には関係しません。
形式記号
動軸数

・・機関車種類による形式番号で、性能(最高運動速度)によって区分されます。
形式番号 性能
10〜49 最高運転速度85Km/h以下
50〜89 最高運転速度85Km/h以上
90〜99 試作車両
 ●JR化後は、3ケタの番号も登場しています。

・・同一形式内での製造番号で、製造順に1から付番。仕様・用途の違いにより番台区分が
かわることもあります。


電車(EC)

         −  55
             

・・車種を表す記号              
・クモ 制御電動車(運転台付き)
・モ  中間電動車         
・ク  制御車(運転台付き)   
・サ  付随車           
●サロ152のような簡易運転台付きの車両には
「ク」は付かないのも有ります。
   
・・用途を表す記号                   
・ロ   座席車(グリーン車)           
・ハ   座席車(普通車)             
・ロネ  寝台車(A寝台)             
・ハネ 寝台車(B寝台)             
・シ   食堂車                   
・ユ  郵便車                     
・ニ  荷物車                    
・エ  救援車                    
・ル  配給車                   
・ヤ  職用車(牽引車・試験車・工事車など)
   
 ・・電気方式を表す形式番号
・1〜3 直流   
・4〜6 交直両流
・7〜8 交流   

・・車両構造による区分を表す形式番号
・0〜2 通勤・近郊形         
・3〜4 新性能事業用        
・5〜7 急行形(一部特急にもあり)
・8 特急形               
・9 試作車両              

・・定義はないそうですが、ほぼ登場順に奇数番とそれから1差し引いた偶数番が
1形式に割り当てられます。169・489系のように9共通の場合もあります。

・・同一形式内での製造番号で、製造順に1から付番。仕様・用途の違いにより番台区分が
かわることもあります。

●新幹線の場合は、カタカナ部分はなく、3ケタの数字と形式内番号が組み合わされています。


客車(PC)

 ハネ 25 33
 2  3   

・・車両の重量区分を表す記号
・コ 22.5トン以下      
・ホ 22.5〜27.5トン未満
・ナ 27.5〜32.5トン未満
・オ 32.5〜37.5トン未満
・ス 37.5〜42.5トン未満
・マ 42.5〜47.5トン未満
・カ 47.5トン以上      

・・用途を表す記号                   
・ロ   座席車(グリーン車)           
・ハ   座席車(普通車)             
・ロネ  寝台車(A寝台)             
・ハネ 寝台車(B寝台)             
・シ   食堂車                   
・ユ  郵便車                     
・ニ  荷物車                    
・エ  救援車                    
・ル  配給車                   
・ヤ  職用車(牽引車・試験車・工事車など)

・・形式番号

1位数は未規定ですが、現状です。
2ケタ目の数字 1ケタ目の数字
軽量客車 0〜7 2軸ボギー車
固定編成客車
3〜5 一般形客車
鋼体化客車 8〜9 3軸ボギー車
戦災復旧客車
和式客車
特殊客車


・・同一形式内での製造番号で、製造順に1から付番。仕様・用途の違いにより番台区分が
かわることもあります。


気動車(DC)

気動車(ディーゼルカー)は、気動車を表す「キ」が先頭に付きます。

       −  58
               

・・用途を表す記号              
・ロ   座席車(グリーン車)     
・ハ   座席車(普通車)       
・シ   食堂車             
・ユ   郵便車              
・ニ    荷物車             
・サシ  付随食堂車         

・・動力装置方式を表す形式番号        
・0    機械式、電気式気動車        
・1〜4 液体式機関1台付(6〜9のもの除く)
・5    液体式機関2台付(6〜9のもの除く)
・6〜7  大馬力機関付             
・8    特急形気動車              
・9    試作車両                 

・・運転台による区別
・0〜4 両運転台付        
・5〜9 片運転台付か運転台無し

・・同一形式内での製造番号で、製造順に1から付番。仕様・用途の違いにより番台区分が
かわることもあります。

●JR化後、3ケタ式に従うもの、2ケタ式や独自番号をするものなど、様々な
形式称号になっています。


貨車(FC)

貨車は用途を表す記号と積載重量を表す記号を組み合わせたカタカナの後に、
形式数字を連ねます。私有貨車も同様です。

    15447
       

・・用途を表す記号
・ワ 有蓋車   
・ス 鉄側有蓋車
・テ 鉄製有蓋車
・レ 冷蔵車   
・ツ 通風車   
・カ 家畜車   
・ウ 豚積車   
・ナ 活魚車   
・ポ 陶器車   
・タ タンク車   
・ミ 水運車   
・ホ ホッパ車  
・セ 石炭車   
・ト 無蓋車   
・リ 土運車   
・チ 長物車   
・シ 大物車   
・ク 車運車   
・コ コンテナ車 
・ヨ 車掌車   
・キ 除雪車   
・ケ 検重車   
・ヤ 試験車   
・エ 救援車   
・サ 工作車   
・ソ 操重車   
・ヒ 控車     
・フ 緩急車   

・・積載重量を表す記号
・なし    13トン以下  
・ム   14〜16トン以下 
・ラ   17〜19トン以下 
・サ  20〜24トン以下 
・キ   25トン以上    

・・形式番号                                 
形式番号は、0から付番された製造番号を兼ねています。
大量増備された貨車は飛番などにより不規則になっている場合もあります。

●JR化後に登場の貨車は製造番号がハイフンで区切る表記になっています。



むずかしすぎるかも・・・。だけど、なんであるかはおわかりになりますか?
そうなっていただけたら、幸いです。どれだけの方がこのページを見るかな?

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