寝台券及び乗車券の購入テクニック



トップ

「鉄道系」リンク集


※2014年5月をもって閉鎖されたほどちゃんさんの「ほどちゃんの島」からの引用です。自分がよく利用する寝台車の記事が多く載っており、参考にしておりました。
ご本人様とは面識はございませんが、折角のサイトの記録ページを載せさせて頂きます。閉鎖されてしまい、本当に残念です。出来るのであれば復活をお願いしたいくらいです。
記事を引用するのをお許し下さい。とてもよくまとめてあり、皆様にも知ってもらいたいからなのです。復活されるんなら、このページ、封鎖します。
自分の「たびてつ」で多く利用している、寝台列車。これからの動向がとても気になっていますが・・・。その歴史などを振り返ってみましょう。

↓「ほどちゃんの島」からの引用。一部の記事は、私“つきみの”が修正・補修してございます。

1900年4月8日に始まった日本の寝台車の歴史。各地に普及した寝台車も現在は限られた区間のみに連結されています。寝台列車の旅は時間はかかりますが、
横になって寝ながらに移動できる点で時間的に経済的でもあると考えます。朝目覚めたら目的地についていることは行動範囲が広がります。20世紀の遺産として残るブルートレイン。
後の改造や新車の登場によりブルートレインとは呼べない寝台列車も存在しています。現在は様々な個室寝台なども連結され新幹線、飛行機、バスとは違い
乗車そのものが旅の一部ともなります。異次元の世界が広がる寝台列車の旅みなさまも味わいませんか?


寝台券を購入するには


夜行列車に乗車するのに必要な切符

夜行列車を利用するに「寝台券」「グリーン券」「特急券」「急行券」「グリーン券」「指定席券」「乗車券」のきっぷを組み合わせて購入し利用することになります。
寝台券
寝台車を利用する際に必要なきっぷです。A寝台は「A寝台券」、B寝台は「B寝台券」となります。料金は「おとな」と「こども」同額です。寝台料金は設備利用に対する料金で、1列車当たり、該当する設備で料金が決まります。
グリーン券
グリーン車を利用する際に必要なきっぷです。料金は「おとな」と「こども」同額です。特急列車と急行列車のグリーン料金、普通列車のグリーン料金があります。それぞれ、列車ごとに実際に利用する区間の営業キロから計算します。乗車する距離によって料金は増していきます。その仕組みのため、特急列車で801キロ以上乗車すると、B寝台の料金より高くなることもあります。なお、寝台特急ではグリーン車の連結がないため実際に高くなることは定期列車ではありません。
特急券
特急列車を利用するのに必要なきっぷです。特急料金は、列車ごとに実際に利用する区間の営業キロから計算します。乗車する距離によって料金は増していきます。特急券には指定席利用時の「指定席特急券」と自由席利用時の「自由席特急券」であります。指定席特急券は指定された列車に限り有効で、自由席特急券は2日間有効で指定された区間の自由席に乗車できます。
特急料金は実際に利用する区間により「A特急料金」と「B特急料金」があります。
「こども」は「おとな」の特急料金の半額です。なお、二人用個室の場合、半額にならない場合もあります。
寝台特急を利用する場合には、「指定席特急券」が必要になります。なお、寝台車を利用する場合の指定席特急料金は通常期の指定特急料金から510円引きした額となります。JR九州内に限り500円引きです。
特急列車のグリーン車を利用する場合には、「指定席特急券」が必要になります。なお、グリーン車を利用する場合の指定席特急料金は通常期の指定特急料金から510円引きした額となります。JR九州内に限り500円引きです。 
なお、ゴロンとシートおよびノビノビ座席には指定席特急券の割引ありません。また、繁忙期、閑散期で料金が異なります。
あけぼの号には寝台の座席利用ができる区間があります。下り列車の羽後本荘から青森の間は、「立席特急券」が必要です。このきっぷは指定席特急券の一種で発売枚数を限定して発売されるものですが、料金は通常期の指定特急料金から510円引きした額となります。基本的には立席ですが、席が空いていれば座席に座っても咎められることはありません。上り列車は青森から羽後本荘の間は座席が指定される「指定席特急券」で乗車できます。
急行券
急行列車を利用するのに必要なきっぷです。急行料金は、列車ごとに実際に利用する区間の営業キロから計算します。急行券は有効期間開始日とその翌日の2日間有効で、指定された区間の急行列車の自由席に乗車できます。「こども」は「おとな」の急行料金の半額です。
指定席券
急行列車、快速列車、普通列車の指定席を利用するのに必要なきっぷです。指定席料金は列車ごとに実際に利用する区間と乗車日から計算します。また、JR北海道とJR九州ではSLや観光列車などを含めて特別な料金の設定をおこなっています。JR各社間を跨ぐ列車とは料金体系が異なるので注意が必要です。
乗車券
乗車券は乗車する駅から下車する駅までを実際に乗車になる経路を指定して発売されるきっぷです。基本的に乗車駅から下車駅までの営業キロをベースに金額を計算します。距離が長いほど金額は増していきます。普通乗車券には「片道乗車券」、同じルートで往復する場合に発売される「往復乗車券」、経路途中で折り返し駅がある場合に発売される「連続乗車券」などがあります。乗車駅から下車駅までの間に寝台列車の経路が含まれている必要があります。JRの運賃は遠距離逓減制が導入されており、長距離の乗車券の方が料金計算で優遇されています。寝台列車の区間だけでなく、乗車駅から目的地まで乗車券を購入した方が区間を分けて購入するよりお得になる場合が一般に多いです。

※割引乗車券
往復割引乗車券
往復乗車券では、片道当たりの営業キロが601キロ以上あると片道当たりの運賃が1割引されます。
学生割引乗車券
JRから指定を受けた中学・高校・大学・専修・各種学校の学生・生徒の方で営業キロ101キロ以上乗車の場合に運賃が2割引になります。なお、往復割引乗車券にもこの割引は適用されます。学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」を提出して割引をお受け下さい。
※途中下車
途中下車とは乗車券の区間内の駅で、改札の外にいったん出ることをいいます。営業キロが101キロ以上の乗車券で途中下車が可能となります。乗車券は有効期間内であれば、後戻りしない限り、何度でも途中下車は可能です。なお、一部例外でできない場合もありますので、その点は時刻表などでご確認下さい。

※有効期間
乗車券の有効期間は営業キロにより異なります。有効日数は下記の通りとなります。なお、大都市近郊区間内の乗車券は距離に関係なく1日となります。

乗車券の有効日数
営業キロ 100キロまで 200キロまで 400キロまで 600キロまで 800キロまで 1000キロまで 1001キロ以上
有効日数 1日 2日 3日 4日 5日 6日 200キロごとに1日追加

※継続乗車 
なお、乗車中に有効期間を過ぎてしまった場合、途中下車しなければ券面に記載された最終駅まで使用が可能です。
これにより、夜行列車を有効期間の最終日に乗車して翌日に目的地に到着する場合、お手持ちの乗車券を使用することが可能となります。

遠距離逓減制や往復割引・学生割引の恩恵を受けるためには往路、復路の他に途中の経路も重要になります。寝台券、特急券とともに乗車券を購入することが原則ですが、有効でお得に利用する場合には乗車券の購入は慎重に行う必要があります。販売員に勧められるまま、列車と同区間を購入するのは避けるべきでしょう。寝台券・特急券のみの購入することも可能なので、往路と復路の列車の指定が出来てから乗車券を検討して購入するのがベターです。
※備考
ゴロンとシートおよびレディースゴロンとシートはJR東日本管内の寝台車の利用喚起を目的に設定したと言われています。B寝台車両でB寝台のサービスを一部省略し、指定席車両の扱いとしたものです。 
ノビノビ座席はサンライズ出雲、サンライズ瀬戸に設定された、フルフラットシートの座席で指定席車両の扱いとなります。

なお、実際に発券され手に持つきっぷの枚数とは異なります。通常、寝台券と特急券はまとめて1枚のきっぷとなます。

夜行列車に必要なきっぷの組み合わせ

夜行列車を利用する際に必要となるきっぷの組み合わせは下記の表の通りとなります。

夜行列車を利用するのに必要なきっぷの組み合わせ
列車種別 車種 きっぷの組み合わせ 備考
特急列車 A寝台(個室含む) 乗車券 指定席特急券 A寝台券 指定席特急券は通常期の指定特急料金から510円引き
B寝台(個室含む) 乗車券 指定席特急券 B寝台券 指定席特急券は通常期の指定特急料金から510円引き
グリーン席 乗車券 指定席特急券 グリーン券 指定席特急券は通常期の指定特急料金から510円引き
指定席 乗車券 指定席特急券   指定席特急券は繁忙期(200円増し)、閑散期(200円引き)がある
自由席 乗車券 自由席特急券    
ゴロンとシート 乗車券 指定席特急券   B寝台車でサービスを一部省略し、指定席車両とたもの
レディースゴロンとシート 乗車券 指定席特急券   B寝台車でサービスを一部省略し、指定席車両とたもの
ノビノビ座席 乗車券 指定席特急券   フルフラットシートの指定席
B寝台の座席利用(あけぼの号下り) 乗車券 立席特急券   立席特急券は通常期の指定特急料金から510円引き
B寝台の座席利用(あけぼの号上り) 乗車券 指定席特急券   上りは座席の指定があるため指定席特急券が必要
急行列車 A寝台(個室含む) 乗車券 急行券 A寝台券  
B寝台(個室含む) 乗車券 急行券 B寝台券  
グリーン席 乗車券 急行券 グリーン券  
指定席 乗車券 急行券 指定席券  
指定席(ドリームカー) 乗車券 急行券 指定席券  
指定席(カーペットカー) 乗車券 急行券 指定席券  
自由席 乗車券 急行券    
ゴロンとシート 乗車券 急行券 指定席券 B寝台車でサービスを一部省略し、指定席車両とたもの
快速・普通列車 A寝台(個室含む) 乗車券   A寝台券  
B寝台(個室含む) 乗車券   B寝台券  
グリーン席 乗車券   グリーン券  
指定席 乗車券   指定席券  
自由席 乗車券      
ゴロンとシート 乗車券   指定席券 B寝台車でサービスを一部省略し、指定席車両とたもの

※切符の購入例

横浜から乗車して秋田駅で下車するケースで、上野−秋田間を寝台特急あけぼの号を利用する場合には以下の切符が必要です。
乗車券
横浜から秋田駅までの東海道線、東北線、高崎線、上越線、信越線、羽越線経由の乗車券が必要です。
横浜から上野まで京浜東北線(横浜−東京間は東海道線普通列車も可)を利用します。上野からあけぼの号を利用して秋田駅で下車できます。
寝台券・特急券
あけぼの号で上野から秋田間の区間を指定され、寝台(座席)の種類が指定された寝台券・特急券が必要になります。

※寝台車の利用のルール

1つの寝台におとな2人での利用はできません。また、1つの寝台を交代でおとな2人で利用することもできません。 
ただし、こどもがいる場合には1つの寝台におとな1人とこども1人で利用することは可能となっています。

切符はどこで発売しているの

特急券、急行券、グリーン券、寝台券、指定席券、乗車券は駅にある「みどりの窓口」や主な旅行会社で発売されています。

みどりの窓口がある駅はJR時刻表およびJTB時刻表の路線図欄に緑色で塗りつぶされた駅にあります。JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州のJRグループ全ての駅の「みどりの窓口」で、寝台券の購入は可能です。また、JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行など主な旅行会社でも発売しております。ただし、旅行会社によってはツアー専門店もありますのでJRの切符を扱っていない支店もあります。購入時にはご確認してご利用下さい。旅行会社によっては取扱手数料が必要になるところもあります。

インターネット予約が普及しておりますが、寝台列車に関してはJR北海道で一部列車のみ可能です。JR東日本の「えきねっと」などでは寝台列車の予約には対応していません。寝台列車に関してはインターネット予約や電話予約での受付を各社ともに取りやめたりしています。駅に設置されている指定席券売機でも寝台列車の取り扱いはしていないのが現状です。

あらかじめご了承の上、駅の「みどりの窓口」かJRの乗車券類を扱っている旅行会社で購入して下さい。「みどりの窓口」であれば、他社で運行している寝台列車のきっぷも購入可能です。

ここ最近、インターネットの普及でネットオークション等で切符の入手方法は増えましたが、くれぐれもダフオク(ダフ屋的なオークション)には気をつけておくべきだと思います。

寝台券の発売開始時期

指定席券(特急券、グリーン券、寝台券、指定席券)の発売日は乗車する列車が始発駅を出発する日の1月前の同じ日の10時から発売開始となります。

例えば5月22日にサンライズ瀬戸号を東京から高松までご乗車の場合、4月22日の10時に発売されます。

1月前に同じ日がない場合は同じ月の1日に発売になります(下表参照)。例えば3月31日にサンライズ瀬戸号に東京から高松までご乗車になる場合、3月1日の10時に発売開始されます。 

前月に同じ日がない場合の指定席券の発売日
乗車する列車の出発日 3/29,30,31 3/30,31(閏年の場合) 5/31 7/31 10/31 12/31
指定席の売り出し日 3/1 10:00〜 3/1 10:00〜 5/1 10:00〜 7/1 10:00〜 10/1 10:00〜 12/1 10:00〜

始発駅を出発後0時を過ぎて停車する駅からご乗車の場合は始発駅の基準にして考えます。例えば5月22日にサンライズ瀬戸号を静岡から高松までご利用の場合、静岡駅では0時をまわっていますので、始発駅を出発する5月21日が基準となり4月21日の10時から発売開始となります。なお、切符に記載される日付は乗車日です。従って、静岡発は5月22日と記載された寝台券が発券されます。


0時を過ぎて停車する駅から乗車する場合の注意事項
サンライズ瀬戸乗車駅 東京(始発駅) 静岡 高松(終着駅)
サンライズ出雲出発時刻 5/21 22:00発 5/22 00:20発 5/22 07:27着
発売開始日時 指定席の発売は乗車駅に関係なく4/21 10:00〜
指定席券の日付 5/21 5/22  

トクトクきっぷを探そう

 乗車する列車が決まったらまず時刻表の黄色のページとピンクのページをご覧下さい。また、ご乗車になる駅近辺のJR各社またはその各支社のホームページをご覧になり、トクトクきっぷがないか確認します。往復タイプ、フリータイプ、回数券タイプなど色々とあります。ご乗車になる寝台列車が使えるよい切符が見つかったらメモをしておきましょう。トクトクきっぷの他にJR線を601キロ以上ご乗車で行きと帰りで経路が同じなら乗車券については往復割引があります。基本的には寝台券・特急券(急行券)・乗車券は同時に買う必要がありますが、寝台券・特急券(急行券)のみの購入も便宜的にできるのでよい切符がなかったら寝台券・特急券(急行券)だけ先に購入して乗車券はあとからゆっくり考えましょう。また往復割引を受けるときも復路の特急券(急行券)・寝台券を購入するときに一緒に購入するとよいでしょう。周遊きっぷを選ぶ場合にはほんとうに安くなるか検討する必要があります。周遊きっぷのようにフリー区間を持った切符はきっぷに合わせて旅行内容を変更するとよいものもあります。トクトクきっぷが必ずしも安いわけではありません。経路が特定されたり、途中下車ができなかったり、払戻条件や不通時の取扱が不利になったりします。自分のプランにあったトクトクきっぷもしくは乗車券を購入しましょう。

寝台券の購入

 駅の窓口に行って申込書に乗車日、列車名、乗車区間、寝台の種類、トクトクきっぷ利用なら切符の種類、乗車人数を記入して係員に渡します。すると空席を確認して寝台券を発券してくれます。上段・下段や個室の部屋番号を指定することも可能です。口頭で言えば係員の方がお応えしてくれます。申込書に記入しておくと間違えなくてよいでしょう。また駅に行けない方はJRの切符を扱っている旅行会社でも基本的に同様の方法で発券してくれます。

一部の駅や旅行会社の一部では事前に申込みの受付をしてくれる所もあります。ただし、発券は1月前の午前10時となりますので人気列車では取れない場合があるかもしれません。寝台列車では日付をまたがって運転されるので乗車駅が午前0時をまわっている場合の日付は乗車日の日付となりますのでご注意下さい。

人気の列車ではみどりの窓口に発売日の10時少し前に行って「10時にお願いします」と頼んでみましょう。駅によっては朝に受け付ける所もあるので事前に駅に問い合わせるとよいでしょう。また、複数の旅行会社に事前に切符の手配を頼んでみましょう。数が多ければ確率が増します。

切符が複数取れてしまったら払い戻しすることになります。ただ、人気の列車ではそれでも取れないことがありますが、そこで諦めることはありません。キャンセルが出ることがあります。こまめに窓口に通ってみて下さい。希望の切符が取れることがあります。但し、絶対にとれるとは言い切れませんので代替えの手段を考えておくことをお勧めします。寝台券は1回に限り他の列車に変更することが出来ます。希望の個室などが取れなければ他種の寝台券を確保してキャンセルが出るのを待つことも出来ます。
なお、団体乗車の受付は9ヶ月前からであり、また営業戦略などの都合で全ての座席が1ヶ月前の10時発売でない可能性もあります。

     別の列車に変更したい

 寝台券を確保したが別の寝台列車に変更したい場合や寝台の種類を変更したい場合などは1回に限り別の寝台列車・寝台の種類の変更が可能です。その際には「乗変」のマークの入った切符が発行されます。手数料はかかりません。差額がある場合は精算されます。高い場合は差額を支払い、安い場合は返金されます。2回以上変更したい場合は一度払い戻しして再度寝台券を購入する必要があります。キャンセル待ちなどで変更のさらに変更をしたい場合などは前日から出発時刻までの払戻が額面の30%となりますので、最初の変更時に払戻をして乗変マークのない切符を持っておくとよいでしょう。

寝台列車に乗れなくなってしまった

 寝台券を確保したが列車に乗れなくなってしまった場合はなるべく早く窓口に行って払戻を受けましょう。みどりの窓口で現金で購入した場合ならどこのみどりの窓口でも払戻が出来ます。なお、払戻には手数料がかかります。乗車日の2日前までなら330円、前日から出発時刻までが寝台料金の30%の手数料です。なお、出発時刻後の払戻はありません。寝台列車にご乗車するときには余裕をもって旅行のプランを組みましょう。

寝台列車への乗車

乗車券、寝台券、特急券など必要な切符は乗車する前までに揃えて下さい。夜行列車に乗車する場合には、代替の手段がないため後続列車への便宜乗車ができません。余裕を持って寝台列車の乗車駅まで向かいましょう。乗車駅に到着したら、列車が入線してきたら指定席券に指定された号車の指定の番号の席に入ります。乗車後に、車掌さんがきっぷの拝見にくることがあります。その際はきっぷを車掌さんにお見せ下さい。夜行列車で一晩を過ごし下車駅に到着したら降車します。なお、車内放送が始まると車掌さんが起こしてくれることはありませんので、下車駅に到着する前までに起きて下車準備を整えておく必要があります。

食事・飲み物事情

 「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」の食堂車でコース料理を利用する場合は事前に予約が必要です。切符購入時に同時に申し込むか、または切符購入後に寝台券を見せて食事券を購入します。「カシオペア」にはケータリングサービスがあります。こちらも食事券を事前に購入する必要があります。予約を取り消す場合には前日の21時までは200円の手数料で、それ以降始発駅出発時刻までは額面の50%と200円の手数料で払い戻しできます。旅行会社などで申し込まれた場合は払戻条件が異なる場合があります。「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」以外の寝台列車では食堂車の営業・連結をしていません。中には自販機・車内販売のない列車も存在します。また、車内販売があっても特定の区間のみです。停車駅の売店で弁当などを購入することも出来ますが、停車時間が短くなっています。寝台車を利用する時には飲み物や食事などを準備して乗るのがベストです。


乗車券購入のテクニック


割引きっぷの見直しが進みJR各社を跨ぐ寝台列車利用時に普通乗車券の購入を検討する機会が増えました。

夜行列車(寝台列車)では乗車券は長距離になることが多いのでその点を考慮した上で乗車券購入のテクニックを記述します。

乗車券購入時に知っておくと役立つ用語

遠距離逓減制
JRの運賃は遠距離逓減制が導入されており、長距離の乗車券の方が料金計算で優遇されています。寝台列車の区間だけでなく、乗車駅から目的地まで乗車券を購入した方が区間を分けて購入するよりお得になる場合が一般に多いです。

乗車券の賃率(1キロにつき)
営業キロ JR東日本幹線の賃率
300キロ以下 16円20銭
300キロを超え、600キロ以下 12円85銭
600キロを超える場合 7円05銭

JRの運賃は上記(JR東日本の幹線)の賃率を基にそれぞれの賃率を営業キロに乗じて合算します。それに消費税をプラスして計算されるのが基本となります。賃率はJR東日本の幹線を例に提示しています。幹線以外やJR他社もほぼ同様に決められております。従って、長距離になるほど運賃が優遇され長距離の乗車券を購入した方がお得になります。なお、601キロ以上は40キロ刻みで運賃が設定されていますが、初乗りは3キロまでになっていることから運賃区切りの近辺に営業キロがある場合は乗車券を分割した方が安くなる場合もあります。乗車券の分割については多くのサイトで紹介されていますので、省略させて頂きます。分割購入すると旅行取りやめ時にそれぞれのきっぷに手数料が発生すること、列車運休や路線不通時に不利な扱いを受ける場合があります。それらを考慮して分割して下さい。
途中下車
途中下車とは乗車券の区間内の駅で、改札の外にいったん出ることをいいます。営業キロが101キロ以上の乗車券で途中下車が可能となります。乗車券は有効期間内であれば、後戻りしない限り、何度でも途中下車は可能です。なお、一部例外でできない場合もありますので、その点は時刻表などでご確認下さい。トクトクきっぷでは途中下車を制限しているものが多いです。
継続乗車
乗車中に有効期間を過ぎてしまった場合、途中下車しなければ券面に記載された最終駅まで使用が可能です。これを継続乗車といいます。
これにより、夜行列車を有効期間の最終日に乗車して翌日に目的地に到着する場合、お手持ちの乗車券を使用することが可能となります。
旅先での滞在時間を長くすることが可能となります。トクトクきっぷの継続乗車の適用有無は個別に決められています。
通過連絡運輸
2つ以上の事業者が旅客などを運送する場合に事業者間で予め締結した契約に基づき運送業務を行うことを連絡運輸といいます。その中で、前後の事業者が同じ場合にその事業者が前後の営業キロを通算して計算できるように定めたものを通過連絡運輸といいます。通過連絡運輸の協定があることにより、北斗星やカシオペアにおいて、第三セクター鉄道区間の前後のJR線営業キロを通算して計算が可能な上、乗車駅・下車駅がJR線の駅なら北斗星やカシオペアの経路で乗車券や特急券などを購入可能となっています。一般には役立つ用語ではありませんが、JR線区間の営業キロを通算して計算が可能となったり、この協定により遠距離逓減制などの恩恵を受けやすくなっています。
特定の列車による折り返し区間外乗車
北斗星やカシオペアといった上野と札幌間を直通する列車において、函館〜五稜郭間は折り返し重複運転となります。この場合、この区間で途中下車しない限り、同区間のキロ数は含めないで運賃、料金を計算します。同様の特例は現在、前述を含めて5区間あります。この特例により乗車券の複雑さが回避され、重複区間分のキロ数を含めなくて済むため運賃を安く抑えられるようになっています。
分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例
山科−京都において、山科駅から枝分かれする一方の線区から他方の線区まで乗車する時に山科駅を通過する列車では、京都駅との区間を折り返し重複乗車することができます。折り返し重複区間で途中下車しない限り、同区間のキロ数を含めないで運賃を計算します。この特例により乗車券の複雑さが回避され、重複区間分のキロ数を含めなくて済むため運賃を安く抑えられるようになっています。この特例は山科−京都の他、白石−札幌、五稜郭−函館など50区間に設定されています。
例えば、名古屋から東海道新幹線で京都に出て、京都で途中下車しないで札幌駅までトワイライトエクスプレスを利用する場合、名古屋−(東海道新幹線)→山科−(トワイライトエクスプレスの経路)→札幌で運賃を計算できます。トワイライトエクスプレスを始発である大阪から利用する場合にはルート通りの乗車券が必要となるため、前述の他に山科−大阪間の往復乗車券が必要になります。
名古屋−東海道新幹線→京都−トワイライトエクスプレス→札幌の乗車券で、京都にて途中下車する場合には同区間の乗車券が必要なため、山科−京都間の往復の乗車券が必要になります。
特定区間の運賃計算
大沼〜森(◎大沼公園経由22.5キロ、東森経由35.3キロ)、日暮里〜赤羽(◎王寺経由7.4キロ、尾久経由7.6キロ)はどちらの経路を利用しても短い方の経路で運賃、料金を計算できます。同様の特例は9区間に設定されています。

学生なら学生割引

JRの運賃には学生割引があります。JRから指定を受けた中学・高校・大学・専修・各種学校の学生・生徒の方で営業キロ101キロ以上乗車の場合に運賃が2割引になります。なお、往復割引乗車券にもこの割引は適用されます。学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」を提出して割引をお受け下さい。


同一区間を同一経路で往復するなら往復割引

往復乗車券では、片道当たりの営業キロが601キロ以上あると片道当たりの運賃が1割引されます。 片道の営業キロが601キロ以上あり、有効期間内で戻る場合には必ず往復乗車券を購入しましょう。
なお、乗車券では割引を重複して受けることは原則できませんが、学生割引のみ往復乗車券にも適用されます。学生の方は学生割引も同時に受けましょう。


片道の経路は長くする

JRの運賃は遠距離逓減制が導入されておりますので、JR線の乗車する区間いくつかある場合には、長い区間の乗車券を選択して購入します。乗る列車毎に乗車券を買うのではなく、行程で考えて目的地から最終目的地まで乗車券を購入します。長い区間の方が遠距離逓減制の恩恵を受けるからです。また、途中下車が可能ですので、途中に用事があるなら途中下車で済ませることが大事です。用事のある駅で区間をわけて購入するよりもお得になることが多いです。ただし、有効期間はありますのでその点は気を付ける必要があります。
JRの途中下車制度では後戻りができませんが、後戻りする区間が短ければ、その先の目的地まで切符は購入し、後戻りする区間だけ乗車券を購入し直した方がお得です。
最終目的地が遠い場合にはともかく片道の経路が長くなる区間を買っておくことが大事です。

乗車区間が重複する下記の例では、東京-高松・高松-博多の乗車券を買うより、片道が長くなる東京-博多間の乗車券と岡山-高松の往復の乗車券を購入した方がお得になります。また、帰りに博多から東京までJR線を利用する場合には、往復乗車券にします。往路・復路のそれぞれが1割引になるので、さらにお得度は増します。

東京から博多まで乗車区間が往復となる場合の買い方
区間 営業キロ 運賃 有効日数 備考
東京-高松   804.7キロ  11,010円 5日 サンライズ瀬戸(東海道線・山陽線)経由
高松-博多 513.8キロ 8,170円 4日 マリンライナー・山陽新幹線経由
----- ----- ----- -----  
合計 ----- 19,180円 -----  

東京から博多まで乗車区間が往復となる場合のお得な買い方
区間 営業キロ 運賃 有効日数 備考
東京-博多 1,174.9キロ 13,440円 7日 東海道線・山陽線・岡山・山陽新幹線経由
岡山-高松 71.8キロ 1,470円 1日 サンライズ瀬戸(岡山-高松)分・途中下車不可
高松-岡山 71.8キロ 1,470円 1日 マリンライナー経由・途中下車不可
----- ----- ----- -----  
合計 ----- 16,380円 -----  


一周をつくる

片道の経路を長くする手法の一つに一周をつくる方法があります。往復で経路が異なる場合、ともかく距離の長い乗車券を作ります。例えば、乗車駅から目的地までと目的地から下車駅までの経路が異なる場合には、一周の乗車券にしてしまいます。乗車券は経路が重なることができないため、経路が途中で重なる場合はその駅までの乗車券を9の字型に購入し、はみ出した分の乗車券を別に購入します。このような場合に、有効期間が通算される連続乗車券が発売されます。

あけぼの号と秋田新幹線を列車ごとに購入
区間 営業キロ 運賃 有効日数 備考
横浜-秋田   619.2キロ  9,350円 4日 東海道線・あけぼの号経由
秋田-横浜 691.4キロ 9,870円 4日 こまち号・東海道線経由
----- ----- ----- -----  
合計 ----- 19,220円 -----  

あけぼの号と秋田新幹線を1周を超える購入
区間 営業キロ 運賃 有効日数 備考
横浜-大宮 1,251.5キロ 14,070円 7日 東海道線・あけぼの号・こまち号経由大宮まで
大宮-横浜 59.1キロ 890円 1日 大宮からの残区間・途中下車不可
----- ----- ----- -----  
合計 ----- 14,960円 -----  

あけぼの号と東北新幹線を列車ごとに購入
区間 営業キロ 運賃 有効日数 備考
  横浜-青森    805.0キロ  10,820円 5日 東海道線・あけぼの号経由
  青森-横浜 746.4キロ 10,190円 4日 はやぶさ号・東海道線経由
----- ----- ----- -----  
合計 ----- 21,010円 -----  

あけぼの号と東北新幹線を1周を超える購入
区間 営業キロ 運賃 有効日数 備考
  横浜-大宮   1,484.5キロ 15,860円 7日 東海道線・あけぼの号・はやぶさ号経由
大宮-横浜 59.1キロ 890円 1日 大宮からの残区間・途中下車不可
新青森-青森 3.9キロ 180円 1日 奥羽線経由
青森-新青森 3.9キロ 180円 1日 奥羽線経由
----- ----- ----- -----  
合計 ----- 17,110円 -----  


乗らない区間があっても長い区間の乗車券にする

JRの乗車券は乗車駅から目的地まで購入しなければなりません。A駅-B駅-C駅-D駅がJR線上にあり、B駅-C駅区間を実際にはJRに乗車しない場合でもA駅-B駅-C駅-D駅の経路で乗車券を購入した方がA駅-B駅、C駅-D駅の各区間のJR線の乗車券を買うよりお得になる場合があります。後戻りしなければ途中下車が可能なこと、遠距離逓減制により長距離乗車券ではこの恩恵を受けることは容易です。また、往復割引の適用されるようにすることでお得になることもあります。

東京から出雲市の往復で出雲市から松江を他社線利用時の買い方
区間 営業キロ 運賃 有効日数 備考
東京-出雲市   953.6キロ 11,660円 6日 サンライズ出雲(東海道線・山陽線・伯備線・山陰線)経由
松江-東京 920.9キロ 11,660円 6日 やくも・山陽新幹線・東海道新幹線(山陰線・伯備線・新幹線)経由
----- ----- ----- -----  
合計 ----- 23,320円 -----  

東京から出雲市の往復で出雲市から松江を他社線利用時のお得な買い方
区間 営業キロ 運賃 有効日数 備考
東京-出雲市   953.6キロ 10,490円 12日 サンライズ出雲(東海道線・山陽線・伯備線・山陰線)経由(往復割引適用)[有効日数は往復で12日となります]
出雲市-東京 953.6キロ 10,490円 サンライズ出雲(山陰線・伯備線・山陽線・東海道線)経由(往復割引適用)[岡山-東京間は新幹線に乗車可能]
----- ----- ----- -----  
合計 ----- 20,980円 -----  

寝台列車のダフオク


ダフオク
ダフ屋とオークションを組み合わせた造語。転売目的として金券類を購入し、オークションに出品することを指す。
展望スイートにおいては
寝台列車においては高級クラスである、トワイライトエクスプレスのロイヤル・スイート、カシオペアのカシオペアスイート、北斗星のロイヤルなどが高値で取引されることが多い。トップシーズンにおいてはトワイライトエクスプレス、カシオペア、北斗星の他のクラスも比較的高値で取引される。また、サンライズ出雲やあけぼのといった列車にも出品されるケースも見られる。その中で特に顕著なのが、トワイライトエクスプレスやカシオペアの展望スイートである。トップシーズンの下り列車になると定価はトワイライトエクスプレスは57,290円、カシオペアは56,860円のところを10万円オーバーで、取引が成立しているのである。そんな高値で売れるならJRがそのくらい高値を設定していれば売り上げが上がるのにと思う次第だ。
出品を観察
出品者を観察するとスイートの定価はトワイライトエクスプレスは57,290円、カシオペアは56,860円であるが、出品時の価格から65,000円程度になっている。ダフオクたる造語が誕生するゆえんともなっている。かつ、出品者がほぼ固定されている点にも注目したい。これは、JR関係者、旅行業関係者、チケット類販売関係者でなければできないのではないかと想像される。
購入のメリット
トワイライトエクスプレスやカシオペアの展望スイートはみどりの窓口や旅行会社で10時に叩いてもらっても取得できないことが多い切符である。それが、日にち指定された状態で入手できるのは最大のメリットである。展望スイート以外は部屋数もあるので、金銭的に余裕のある方、窓口に通う努力をしたくない人やトップシーズンにしかメリットはないと思う。
落札に伴う乗車日のリスク
トワイライトエクスプレスやカシオペアの展望スイートは1室しかない。落札による乗車がわかってしまう可能性が高い。高額のチケットになるので払戻を行う可能性はとても低いので落札者の見学を実行される可能性がある。これも一つのリスクであると思う。個人情報に近い情報が漏れる可能性があるのである。
購入のリスク
トワイライトエクスプレス、カシオペア、北斗星といった列車は運休になることが多いことでも知られている。その際、みどりの窓口や旅行会社で現金で購入していれば、全額の払い戻しを受けらることも可能である。しかし、オークションで購入したチケットは上記の最低出品価格が設定されていることから定価以下で購入できる可能性はまずない。そうすると、オークションでの取引成立価格-定価は丸損になる。これは注意しておきたい。また、チケットをオークションで購入してどうしても行けなくなった場合には、オークション取引成立価格-定価-払戻手数料分が損する価格になる。金額が大きいので丸損額も大きくなる点に注意しておきたい。
JRでは発券保留など、なんらかの理由で発売制限をかけることがある。しかし、オークションにはその情報は出てこない。JRの政策的な内容がオークションには伝わらないのである。これは注意しておきたい情報である。入札時にはJRのサイトなどにも目を配る必要がある。
個人取引のリスク
ダフオクサイトは個人と個人の取引を結びつけるためのサイトである。従って、最終的には個人間での取引となる。相手が信用できないのであれば、取引はお勧めしません。相手の評価が高いのと、信用するのは別の問題だと私は思う。なんらかのトラブルに巻き込まれた場合、個人間で解決しなければならない点もあらかじめ考慮して取引をしなければならない。旅行業者であれば、破産等しても多少の救済措置があるが、個人取引にそれはない。また、注意しなければならないのは、寝台列車の切符は日時が指定されている。出品者は忙しい場合があり、対応が遅れると平気で書いている場合がある。切符は乗車日前に届かなければ意味がないのである。大きなリスクである。気をつけたい。
クレジット払い切符のリスク
出品相手がクレジットで購入していたとします。切符にはC制と記載されます。C制には東C制などの仲間もあります。クレジットとは信用です。購入者の信用によってJR等の各社が販売したものです。信用に対するリスク解消手段としてC制となる制度があると思われます。その一つにクレジット払いの切符の払戻は購入場所が限定されています。払戻するとなった場合には、購入者のカードに払戻されます。従ってダフオクでは出品者のカードが払戻時には必要であり、落札者は払戻することすらできないのである。C制となる切符購入時には注意しておきたい。
出品時にはJRとの契約は成立しているかもしれないが、クレジット会社との契約が成立していない可能性がある。たとえば、クレジット会社に切符の所有権があるなどのリスクがあるかもしれない。これも注意しておきたいことです。また、約款で利用者を制限していることもあるので、クレジットカード払いの切符はリスクが高いことを承知しておくことが重要でしょう。
ダフオクにより
ダフオクがあることにより、本来、切符を入手したいと努力して駅などに通っている人たちが切符を入手できなくなるのです。10時打ちで取れなかった場合にはダフオクに負けたともいえるわけですが、出品数を見ると素人とは思えません。ある程度負けるのは仕方のないことなのかもしれません。この勝負にいかに勝つかが今の駅通い派にとって重要となっています。
北斗星のロイヤルが2枚取れてしまった場合に1枚はダフオクでとなった場合、どうなるか考えてみます。本来であれば、その切符は2枚取れたから夕方に返品されます。しかし、この返品がなくなるのです。今までであれば発売当日の夜や翌日に窓口通いの人たちは入手の可能性があったのです。これがなくなります。その傾向は強くなっているように感じます。発売当日や翌日に入手できる可能性は低くなっていると感じます。また、10日前や7日前の旅行会社から返品による確保もダフオクとの競争になります。窓口派にとって唯一の独壇場となるのが2日前の手数料が上がる時のみです。よく考えて下さい。2日前に切符が出たから長距離列車に乗車しようと思う方がどのくらいいるでしょうか?ほとんどいませんよね?ではどうなっているかというと、他の低いグレードの切符や他の列車を確保しておいて変更するのです。そうすると空いた設備や列車は空席で運転される可能性が高くなります。しかし、変更して乗車してくれるのはよい方で、最近の傾向としてはダフオクにより確保された切符はダフオクが2日前くらいまで確保(出品され続けられる)していて、JRに戻されても切符の購入者が現れずに空席を運ぶことにもなるのです。早い段階でJRに戻されていればおきない問題です。トワイライトエクスプレスのスイート、カシオペアのカシオペアスイートでさえこの問題は起きているのです。これは深刻です。
オークション
オークションも今や立派な切符の入手手段です。しかし、「ノークレーム・ノーリターン」でと堂々と記載されたオークションには違和感を感じます。ダフオクでは特約として認めているようだが、上記のリスクが存在しており、ノークレーム・ノーリターンは取引が成立した後に決まることです。そもそも、きっぷにおける「ノークレーム・ノーリターン」って何を求めているのかわかりません。例えば、商品に傷などがあり、それを納得して購入してもらう場合に「ノークレーム・ノーリターン」と特約をつけるのが本来の趣旨であるはずであるが、切符に対して求めるのは趣旨が違う。「ノークレーム・ノーリターン」に対する特約の説明がもっと必要ではないでしょうか?なので、「ノークレーム・ノーリターン」と記載された段階で、その出品者は明らかに転売を目的としたダフオクであると私は思う。切符の取引において「ノークレーム・ノーリターン」を前もって求めるっておかしくないですか?ただ、出品者の自己の評価を求めるための特約に使われているに過ぎないと思う。
最低落札価格が高額な取引や「ノークレーム・ノーリターン」を求める取引には参加しないことを皆様に求めたいと思います。それが、一番有効なダフオク撲滅になるからです。
それからダフオクで重要なのは、初心者は参加できないことです。初心者お断りしている出品者がいかに多いことか。これも横並びを考えると転売目的としたダフオクのルールと思われる。本当に参加したい初心者を切り離し、評価の高い人だけ優遇するような出品者には自分だけリスクを最小限にし、入札者に対する配慮など感じられない。それがダフオクサイトとして認めらているのかもしれないが、出品者が決められるところにダフオクサイトの矛盾を感じる。
ご利用の際は
ダフオクに関しては何らかの対応が必要とは思います。オークションには通常販売と異なるリスクがあることをご承知の上、ご利用されることをお勧めします。